龍騎士殿下の恋人役〜その甘さ、本当に必要ですか?
騎射訓練

「アリシアちゃん、今朝も朝からすまないね」
「いえ、あたしもドラゴンたちと仲良くなれますから」

いまは朝の5時。5月も半ばになると、この時間の空は昼のように明るい。竜騎士団のドラゴンを管理する調教師さんや厩務員さんたちとはすっかり顔見知りになってた。

竜騎士の騎竜であるドラゴンたちは、主任管理者の調教師さんやベテラン厩務員さんでなければなかなか会うこともない。
でも、近ごろはなぜか退職者が続出していて、この2か月のあたしの実績からか臨時で騎竜のお世話もできるようになっていた。

(もしかしてヴァイスさんの口添えかもしれないけど…現役の竜騎士の騎竜に会えるのは嬉しい!)

ワクワクとドキドキ。
ドラゴンとひとくちに言ってもいろんな種類がある。
腕が翼になった翼竜ワイバーン。

白い鱗と高い知能と魔力を持ち、ドラゴンの王とも呼ばれるバハムート。

水色の鱗を持ち、氷の魔法が得意な北に棲むフロストドラゴン。

真っ赤な鱗を持ち火山帯に生息し、ファイアブレスを吐くファイアドラゴン。

森に生息し、翼竜の中では珍しい草食。緑の艶やかな鱗と鹿のような角を持ち、温和な性格のフォレストドラゴン。

爬虫類の身体に2本の脚、コウモリのような翼と矢のような尻尾を持つ、お茶目な性格のリンドヴルム。

全身がどんな武器も通さない硬い鱗で覆われ、口からは毒のブレスを吐き咆哮は他国まで響くという二本足の飛龍、クエレブレ。

さすがに千人の竜騎士を抱える竜騎士団。他にも大小多彩なドラゴンがいて、見てるだけでもワクワクする。

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