11回目の復讐~呪いの婚姻を受けた私と王太子は、同じ命で繋がっている~
 まるで傀儡のような意思のない身体に触れて、彼女は悟る。

(──息がない)

 どういうことなのだろうか、自分が最後に見た王妃の顔が脳裏にちらつく。
 そんな時、彼のもう片方の手に、手紙が握りしめられていることに気づく。

「手紙?」

 ヴィオラはその手紙を見た時に、今回の婚姻に隠された陰謀を知ることになる──
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