11回目の復讐~呪いの婚姻を受けた私と王太子は、同じ命で繋がっている~
 彼はそんな彼女の事情をわかっているかのように、腕を引いてふんわりと抱きしめると、そっと彼女の額に唇を当てた。


 そうしてヴィオラが16歳になった翌月、いよいよ婚姻の儀をおこなう日がやってきた。
 緊張と不安が混じった心境の中彼女は王宮へと向かった。


 それが全ての悲劇のはじまりであるとも知らず──

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