俺がとめらんないだけ。
俺がとめらんないだけ。

瑞希side


信じらんない。
こんな間近で久しぶりに見た。

……可愛い。可愛すぎる。


優しく頭を撫でてみる。
ふわっと香る甘い匂いが、俺の理性というものをぶっ壊してこようとする。


2人きりの保健室。
突然、倒れてしまった晴を、急いで保健室まで連れて行った。

あの時はほんとに焦った。
保健室に連れていくために、持ち上げた時も嘘かと思うほどに軽くて。


こんなに細く、軽い体で俺のことをずっと追いかけてきてくれてただなんて考えただけでぶっ飛びそう。



でも、本当に晴に謝りたい。
ずっとずっと、今すぐ謝りたい気持ちを抑えてきたけど、もう無理だ。



どっかから教えてもらった晴は「ツンが好き」だなんていう情報。

あの時はただ鵜呑みにすることしかできなくて。



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