俺がとめらんないだけ。

「うわ、最悪。言わなきゃ良かった。あーあ。」

「み、瑞希くんっ!?」


さっきのき、……キスといい……今の発言といい……瑞希くん、一体どうしちゃったの?

ツンツンツンデレじゃなかったの?


これじゃあまるで……ツンデレデレデレみたいな……。



「晴。可愛い顔見せて?」

「ううっ…………」


なんですかその私の心臓を突き動かすような、なで声は……!ツンツンツンは変わらず大大大好きだけど……

デレも……悪くはない?……ような……。


瑞希くんは絶対な私が顔を見せない理由なんてない。ひょこっと頭だけ布団から出す。でも!あくまでも頭だけ。



「……もう1回、キスしちゃだめ?」

「…………ど、どどどドウゾ…。」


ぐっと目をつむる。恥ずかしい、けど……瑞希くんとのキスは別に……い、いやじゃ、ない…から……。




「………んっ」



唇から漏れ出す吐息、とろとろになりそうな頭、力が抜けてく身体。

ぜんぶが私をおかしくさせてくようで、心臓の鼓動が早くなっていく。



「ごめん。俺もうとめらんないかも。」



しゅるっとネクタイを緩めた瑞希くん。






百井晴、ただいま2度目の
気絶に至りそうです。





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