ただ、気づいてほしかった。
「タツト君はバドの推薦で入ったんだね」
「そうそう、あいつと一緒にね」
ケイを指しながら言う。
「あいつずっと眠そうなんだよ。バドやってるときは集中してんだけど、天然なんだよな。つかみどころがないっていうか」
 
タツトの話を聞いて兄とは全く別のタイプの人間だと分かった。
なぜかほっとした。

隣のグループから漏れて聞こえる声に耳を傾けていた。
ケイは授業とは全く関係のない食べ物について話していた。
「ケイ君、それさっき聞いたよ」
内容こそ違うがケイはすっかりグループになじんでいた。

 「あれ、そうだっけ。じゃあ話戻すか。で何の会話してたんだっけ?」
彼は起きているときも寝ぼけたようなことを言っている。隣から聞こえる笑い声につられそうになる。
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