【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
Chapter*05

大好きな想いを込めて



°


夏休みが明けて、9月になった。

いまは2週間後の体育祭に向けて競技の練習中……なのだけど。


ほとんどのクラスが校庭に集まってて、休憩中はそれどころではなかった。

もちろん、学年の違う2年生や3年生もいるわけで。



「あっ! 桃綺先輩だ……!」



桃くんを見つけた紫音ちゃんは、語尾にハートマークをつけて「桃綺先輩〜!」とアイドルを呼ぶみたいに桃くんに手を振った。

いつもなら気づいて手を振り返してくれるけど、わたしが先輩に絡まれた事件以降、そんなことはなくなって。


その代わり、夏休みを一緒に過ごした桃くんは……。



「……ん!? 振り返してくれた……んじゃなくて、舞彩にか!」



つい桃くんを目で追ったら、ばっちりと視線が合ってしまった。

たぶん、わたしに向けて笑顔で手を振ってくれてる。



「舞彩! 桃綺先輩がこっち見てるよ!」

< 282 / 351 >

この作品をシェア

pagetop