脱・悪役令嬢物語!!

よくある展開(嫌だけど!)

「なるほど〜、だからいつもと態度も違うし、あんなに楽しみにしてたお茶会のことも忘れてたんですね〜。
 この世界には、前の生を他の世界で過ごし、その知識を役立てて生活している人たちが稀にいるんです。お嬢様もそうだったのですね!」

 誤解が解けたようで、本当によかった。
 
 それにしても、私の他にも転生者がいるかもしれないのね!いつか会えたらいいな〜!

「ねぇ、さっきも言ったけど、今までのことや自分の名前までも、全部忘れちゃったみたいなの。教えてくれる?」

「畏まりました。まず、お嬢様のお名前は、
マリア・スカーレット様、そして私がお嬢様の侍女をしております、アンと申します。」

 ふーん、私の前世の友達と同じ名前なんだ…て、ん?

「生まれは公爵家、家族はお嬢様に甘い公爵様と公爵夫人、そして次期公爵でもあるお嬢様のお兄様。」

 待て待て。どっかで聞いたことあるような設定だな。

「そして、性格は傲慢で我儘で、散財グセもあり、とても困った性格で、使用人いびりなども酷く…」

 …ねぇ、待って?

「嘘でしょ!?私って"みなティー"のマリアなの!?」
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