脱・悪役令嬢物語!!

前世の悲劇

「あ!いけません、マリア様、急いで準備をしませんと!今ならまだ間に合います!」

「口調敬語に戻しちゃうの?ていうか今日何あるの?」

「一応私は侍女ですので。だからといって、私達の友情が変わるわけではありません。」

「よかった」

 今日何かがあるらしい私は、アンに連れられて風呂に入った。

「そうでした、お嬢様は記憶がないのでしたね。今日は、第一王子であるロバート・イルバとのお茶会もといお見合いです。」

「はぁ!?嫌だ、行きたく無い…!」

 なんと、私の破滅の始まりである、第一王子とのお見合いだった。

「無理ですよ、もうとっくに決まっていることですし、王族にも逆らえません。」

「わかってるけど…」
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