初恋は苦い思い出。でも出会うべく人と出会いました
「はぁっ。ジルベルト君の勝利。君たちはこれからカルメル嬢に近寄る権利は無くなった、ジルベルト君がカルメル嬢とくっついても文句を言わない、男に二言はないな?」

「「「「「…………は、い」」」」」


「あとな、見た目で判断するのはとっても危険だ。ジルベルト君の家はお祖父さんの時代はこの国にロワール将軍あり。とまで言われていた闘将なんだぞ。戦争を終わらせたのも将軍のおかげだし、その後平和になりすっかり忘れているけれど現ロワール伯爵も穏やかな方だが相当な腕の持ち主だぞ。それにな、田舎貴族と言ったがロワール領は近隣国まで一日とかからず、王都まで一日という立地だ。分かるかなー? どっちにしろすぐに臨戦体制が整うんだ」


「「「「「え!」」」」」

 若い子息達は知らないか。騎士系の家だと結構知っていたりするんだけど。まぁ過去の話だし?

「いやー。平和ボケだな……現在のロワール領は穏やかだが、将軍に憧れて移住してきた者が多く腕が立つものも多いし、現在騎士をしている者もロワール領の出身者が多いのは騎士なら誰でも知っているんだが……ジルベルト君が強いのはそういう経緯があるからだ。決闘するなら相手のことをちゃんと調べないと……コレ基本だからな。強く見せずに実は強いっていうのも戦術だ。相手が悪かったな、先生からは以上」

 今は平和すぎるロワール領。仕事をしながら鍛錬をし隙間を見て花を植えたり清掃したり……自慢の領地だ。小さい頃からそんな領民達に鍛えられている僕もそこそこ腕が立つ。

「ジルベルトの圧勝だな。君たち約束はちゃんと守るように。守らなかったら……分かるよね?」

 にこり。とルシアンが笑った。ソレイユ侯爵家を敵に回す=フェロウズ公爵家も敵になる=貴族界からの総スカン。という縮図が頭に浮かぶ。その後は籍を抜かれるなり平民になるなりって所かな。表舞台には立てないと想像する。

「「「「「……はい」」」」」

「正々堂々と僕は戦った。何か他に言いたい事ある?」

 オフィーリア見守り隊5は首を振りすごすごと立ち去った。

「さすがジルベルト相変わらず強いな! 剣術で僕は敵わないからな」

「わざわざ休みの日に付き合わせてしまって悪かった。フローリア嬢にはなんて?」

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