シュガートリック
でも、そう考えれば考えるほど、わからなくなって。
結局、もう考えるのやめて少し寝ようという決断に至った。
寝て覚めたら、夢っていう可能性もある、よね……?
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「おはよう、お父さんお母さん」
「おはよう雪音」
あっという間に次の日になって。
リビングに来てお父さんとお母さんに挨拶をする。
昨日、あれから夜ご飯食べるために一回起きたんだけど……。
……やっぱり、あの出来事は夢としては片付けられなかった。
「……雪音は今日も可愛いなあ」
「まったく…あなた、ご飯冷めるから早く食べなさい」
ニコニコと私を見て笑っているお父さんにため息をついたお母さんはそう返している。
いつも通りの過保護なお父さんに、私も苦笑いをするけど。
それでも、私は昨日のことしか考えられなくて。
……今日あの人に会わないことを祈るしかなかった。