Good day ! 3【書籍化】
二人の成長を、毎日育児日記に書き留めていた恵真は、最近二人が夜は6時間連続で寝ている事に気づく。
「大和さん」
「ん?どうしたの」
恵真は、ダイニングテーブルで夕食を食べながら大和に話し出す。
「翼も舞も、離乳食を始めて夜は6時間寝るようになったの。だからもう大丈夫。大和さん、短日数乗務ではなく、通常のシフトに戻してもらってください」
「え…、もう?1歳の誕生日を過ぎてからでいいと思うけど」
恵真は首を振る。
「それだと、海外のフライトは1年以上飛ばない事になります」
「ああ、確かに。でも、また訓練してから少しずつ戻ってもいいんだし」
「いえ、もう戻ってください。でないと私、気がかりで…。大和さんが復帰してくれた方が、私の気持ちとしても安心なんです」
大和はじっと考え込んでから、もう一度恵真の顔を見る。
考えを変える気がないのを感じ取ると、ふうと小さく息をついてから頷いた。
「分かった。そうするよ」
「ほんとですか?良かった!」
「恵真の頑固さには適わないからな。ありがとう、恵真。でも、大変だったらすぐに教えてね」
「はい」
そして大和は、国内ステイや海外のフライトも担当するようになった。
数日間、大和が帰って来ない日もあるが、恵真はもう不安にはならなかった。
(だって、翼と舞がいてくれるんだもん。ちっとも寂しくない)
いつの間にか恵真は、双子のお世話をする立場から、双子に励まされる側になっていた。
「大和さん」
「ん?どうしたの」
恵真は、ダイニングテーブルで夕食を食べながら大和に話し出す。
「翼も舞も、離乳食を始めて夜は6時間寝るようになったの。だからもう大丈夫。大和さん、短日数乗務ではなく、通常のシフトに戻してもらってください」
「え…、もう?1歳の誕生日を過ぎてからでいいと思うけど」
恵真は首を振る。
「それだと、海外のフライトは1年以上飛ばない事になります」
「ああ、確かに。でも、また訓練してから少しずつ戻ってもいいんだし」
「いえ、もう戻ってください。でないと私、気がかりで…。大和さんが復帰してくれた方が、私の気持ちとしても安心なんです」
大和はじっと考え込んでから、もう一度恵真の顔を見る。
考えを変える気がないのを感じ取ると、ふうと小さく息をついてから頷いた。
「分かった。そうするよ」
「ほんとですか?良かった!」
「恵真の頑固さには適わないからな。ありがとう、恵真。でも、大変だったらすぐに教えてね」
「はい」
そして大和は、国内ステイや海外のフライトも担当するようになった。
数日間、大和が帰って来ない日もあるが、恵真はもう不安にはならなかった。
(だって、翼と舞がいてくれるんだもん。ちっとも寂しくない)
いつの間にか恵真は、双子のお世話をする立場から、双子に励まされる側になっていた。