海底に沈む世界を救う為に異種間恋愛します
「ほへー……」
「よくそこまで知ってるな」
「まぁなー。だってシャクナゲ本人が話してたからな」
「そうか……それにしてもアオ」
「なに?」
「お前が見たいものは見られたか?」
「うん……凄い……アレがキャビテーションとソノルミネセッス」

キャビテーションとソノルミネッセンスとは、シャコがパンチする瞬間に起きる現象で、ソノルミネッセンスは発光現象の中で、液体中に含まれる気泡と超音波によって引き起こされる発光の事。
この発光は物凄いエネルギーをもつシャコだからこそできる発光。
そして、パンチした時にパンチの威力で真空の泡キャビテーションが発生する。

「凄い……本来の姿でもソレをみるのは一瞬なのに……それが何度も何度もみれるなんて」

アオは学者の目でシャクナゲの戦闘をみる。
シャクナゲも負けじとホウズキにたたみかける。
何度も何度も何度も。
一撃一撃が重たいのか、暴食のホウズキは徐々に押されていきついには。

『なんとぉ!!ホウズキノックダウン!!シャクナゲがウィナァァァァァ!!』

「シャクナゲ勝った!!勝ったよセラ!」
「あぁ、そうだな」

周りはシャクナゲの勝利に嬉しさで歓声を上げてるが、俺は少しだけ変な感じがした。
おかしい……確かにシャクナゲは強いホウズキも倒せる力はある。
だが、問題はホウズキだ……。
アイツは暴食と言われるほど、弱肉強食が好きな奴で、相手が強ければ強いほど得意の技を出す奴なのに……それを一切使わなかった。

「……」
「セラ?どうした?」
「いや、なんでもない」

俺の勘が、今の師匠を抜いた深海7天が何かしら企んでると訴えてる。
しかし、それが分からない為おれは歯がゆくて変な気分になった。
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