怪盗ベルにおまかせ!
芹那ちゃんの声に反応して、教室にいたクラスメイトたちが集まってくる。


興味津々でベルからのメッセージカードを眺めるクラスメイトたち。

その様子をわたしと芹那ちゃんは少し離れたところから見ていた。


「でも本当によかった、コロが戻ってきて」

「ありがとう、鈴ちゃん。感謝してもしつくせないよ!」


わたしの手を取り、ブンブンと上下に振る芹那ちゃん。


「どうしたの、芹那ちゃんっ。わたしはなにもしてないよ…!だって、コロを見つけたのはベルなんでしょ?」

「うんっ!でも、『怪盗ベル』って鈴ちゃんだよね?」


――ん…?


わたしは思わず目が点になった。
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