ただいま私ヴァンパイア、天才Princeから溺愛され中。

早速、待ち合わせ場所に行くと、なんか……すごいオーラを放っている人がいる……
黒いズボンにベルトを付けて、上は、白のパーカーを着ていて。
思わず二度見してしまった。
燈くん……かっこいいオーラやばいよ……
「燈くんおはよ!」
「あ、雫おはよ」
「行こっか」
「うん!」
今日のデートスポットは、最近できたばかりの、めちゃくちゃ大きいショッピングモール!
少し遠いので電車で行きます!
電車に乗って、揺られていると、少し燈くんの肩にぶつかった。
思わずビクッとなってしまう。
「雫、手繋いでいい?」
「いいけど……」
するとすぐに燈くんが手を絡ませてきて。
ドキドキしていたら、すぐに降りる駅になった。
「えっと……どっちだっけ?」
「右じゃない?降りてすぐって言ってたし。」
私は、燈くんに置いてかれないように、必死に着いていく。
「迷子にならないように手、繋ぐ?」
「迷子って……子供みたいに思ってるの?!」
「だって子供じゃん」
「むー」
そう言って私はほっぺたを膨らませた。
「リスみたい」
「それでいいの!」
「あはは」
と苦笑いをする燈くん。

話している内に、もう着いたみたい。
「わー!デカい!!」
「本当にデカイなここ」
「早く行こーよ!」
「分かったよ」
そう言って私と燈くんはショッピングモールへ入っていった。

「雫」
「どうした?」
「見て、美味しそう。」
「え?!食べたい!」
燈くんが指さしたのは抹茶のアフタヌーンティー。燈くんは私の好きなスイーツが抹茶だってことを知ったんだ……
「行こっか」
「うん!楽しみ!」

ついに抹茶のアフタヌーンティーがやってきた。

「え!?めちゃくちゃ美味しそう!」
「だな」
ちなみにドリンクは選べて、私は抹茶ラテ、燈くんは、ブラックコーヒーを頼んだ。
燈くんってブラックコーヒー飲むんだ……大人!!
早速一口食べてみることに。「ん!美味しい!」
口に入れた瞬間、抹茶の味が広がって、とっても幸せ……
「美味しいなこれ」
「どれ?」
燈くんが食べているのは、抹茶のスポンジの間にチョコクリームが挟まっているケーキ。
「食べる?」
「食べる!」
燈くんは、フォークでケーキを一口すくって私の口に運んできた。こ、これって……あーん?
しかも、間接キッス?!
「あーん」
「美味ひい」
「美味ひい?」
「美味しい!」
「あはは」
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