君と夢に跳ぶ恋
その後も何度か星崎さんが話かけようとしてくれたけど、全部無視してしまった。

これ以上気を遣わせるわけにはいかない。

星崎さんは優しいから気にしてないかもしれないけど、話してて楽しくもない相手と話すなんてきっと嫌なはず・・・。

その日はそれから一度も星崎さんと話さなかった。

いや、怖くて話せなかったのかもしれない。

気づけばもう放課後。

外に出てみると、いつにも増して騒がしい気がする。

「ねえ、あの人他校の人だよね?」

「不良っぽいけどめっちゃイケメン!」

「あの制服知ってる!有名なヤンキー校の制服だよ!」

「誰かの知り合い?」

えっ、ヤンキーってまさか・・・。

急いで校門に目をやると、昨日の男の人が立っていた。

「えっ・・・。」

何でいるの・・・?

すると男の人と目が合って。

「あっ、おねーさん!」

私に向かって手を振ってくる。

・・・周りの視線が痛い。
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