夏目くん、一緒にカーテンを開けてくれませんか?
夏目くん、一緒にカーテンを開けてくれませんか?
文化祭当日。

賑やかな校庭を保健室の窓から、森崎先生と見つめていた。

「森崎先生」

「どうした?菊野」

「ねぇ、先生。一度しか言わないからよく聞いて下さい」

「え、どうした、急に。先生、むっちゃ怖いんだが」


「私、明日教室行くんで!・・・あと、森崎先生にはとっても感謝してます!以上!」


「待て、菊野。先生泣くぞ」

「私、ハンカチ持ってないですよ」

「菊野、最後まで冷たいな!?」

先生は半泣きになりながら、文化祭に設けられている臨時救護室へ向かって行った。
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