私の彼氏,ちょっぴりクズっぽい,です。





さーてお昼を食べようとその時に。

スマホで呼び出された私は泣く泣く空き教室へ。

昨日みたいに衛生に疑問のある階段よりはましだけど……



「もうっびっくりしたでしょ?! うちの学校スマホ禁止なんだから,通知寄越さないでください!」

「ふ……でた,とーかちゃんの真面目」

「えっこれって真面目なんですか?!!」



先生がいないからって堂々とゲームする人は,確かにいる。

女子も男子も関係ない。

だけど……

知ってて入学したんだから,ルールは,守るものでしょ?!?

一緒に食べよって言ってくれた優菜にも断っちゃったし。

変に思われてないといいな。

2人のしたことは,偉そうだけど許すことにした。

だから優菜とはまだ仲良くしていたい。

まだ誰になんと言うか,何も決められていないけど。



「とーかちゃん,んぁ」



響くんが無防備に口を開けた。

びっくりした私は,もしかしたらその姿にときめきもしたのかもしれないけど。

あくまでも義務的に卵焼きを口に落とす。
< 47 / 143 >

この作品をシェア

pagetop