その勇者を殺してください

暗殺計画

部屋に弓の女を連れてくるように指示する

彼らの持っていた装備品を眺める

どれも普通のどこででも買えそうな武器と防具

武器というよりも道具という感じだろうか?

愛着は感じられない・・・使い捨てだろう

もしかしたら、あの子たちは戦わないでここまで来たのかもしれない

身分証明書と所持金を見る

これは・・・

換金すれば働かなくても暮らせる

なぜ彼らがこんなことをしているのか・・・理解にくるしむ

あくまでも私を殺すのが目的ということだろうか?

まったく、どんな教育を受けているのだろう

たしかC国といっていただろうか・・・潰してしまおうか・・・

使わせた者が部屋に弓の女を連れてきた

寝ている

魔王「誰か魔法でもかけたか?」

2人に抱えられて運ばれている

服がはだけている

使用人「部屋に入ったら寝ていましたが・・・いかがいたしましょう?」

・・・緊張感というものはないのだろうか

めんどくさくなってきたから、そのまま殺してもいいかもしれない

魔王「・・・部屋に戻して寝かしておけ」

他に話をできるのは

どうやら斧と槍は爆発のダメージで意識が飛んだままらしい

格闘家と魔法使いのどちらから先に・・・か

魔法使いは何をするかわからんからな・・・

格闘家を連れてこさせるように指示をだす

ほどなく手足を拘束された女が連れてこられる

連れて来た男の顔に殴られた跡がある、どこか触ったのかもしれない

少しかわいそうな気がした

椅子に座らせる

魔王「君たちについて聞きたいんだが」

格闘家「まぁ、知っているかぎりなら・・・それで?」

魔王「ん?」

格闘家「情報料といか報酬というか」

魔王「交換条件か」

格闘家「まぁ・・・そんな感じで・・・逃がしてくれるとうれしいけど・・・」

魔王「それでもいいか」

格闘家「じゃぁ、決まり・・・それで?何がききたい?」

魔王「君と彼らの関係は?」

格闘家「私は雇われているだけだからね・・・」

魔王「彼らの関係は?」

格闘家「そうだな・・・槍の男は私と同じで傭兵、斧の男と弓の女は勇者の護衛兼お目付け役で・・・魔法使いはよくわからない」

魔王「・・・そうか」 (なんとなく想像した感じであってるか・・・)

格闘家「あとは?」

魔王「君たちの装備品は」

格闘家「私は武器はなんでもいいからね・・・みんな戦闘を目的としてないというか・・・」

魔王「それは?」

格闘家「正面から戦ってないんですよね・・・不意打ちとか、闇討ちとか」

魔王「・・・そうか」

格闘家「弓と魔法使いが長距離射撃するか・・・後ろから・・・暗殺みたいな感じで」

なんとなくわかった気がした

魔王「あと・・・弓と魔法使いは勇者を殺すつもりだったのか?」

格闘家「さぁ・・・どうでしょう?」

魔王「君はしらされていないということか」

格闘家「そうだね・・・魔法使いの放った魔法はあなたではなくて勇者を狙っていた気がしたけれど・・・」

魔王「そうか・・・そうなる理由を君はしってる?」

格闘家「さぁ・・・お金か、男女関係のもつれか、嫉妬か・・・私は興味ないな・・・」

魔王「そう・・・」

格闘家「・・・知ってたら一緒にないいかな・・・」

魔王「なるほど」

格闘家「あとは?」

魔王「・・・なんで私の前で勇者を殺そうとしたと思う?」

格闘家「不思議な質問だね・・・」

魔王「・・・かな?」

格闘家「どうだろう?・・・失敗してもあなたがトドメを刺すとか?」

魔王「・・・なるほど」

格闘家「・・・」

魔王「君はこの後・・・解放したらどうする?」

格闘家「予定はないけど・・・また旅にでるかな・・・」

魔王「そう」

格闘家「まぁ、期待はしないよ」

それなりに覚悟はあるらしい

魔王「もう少し拘束させてもらうからおとなしくしていろ」

格闘家「・・・」

部屋に戻らせる

やはり本人に聞くか・・・魔女はどこまで知っているだろうか?
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