身代わり婚約者との愛され結婚
 くちゅくちゅと唾液を絡ませるように何度も舐められると、気持ちよくなんてないのに少しずつ潤う体が悔しい。


「ま、挿入ればいいしな」
「!!」

 上半身を起こしたベネディクトは、左手で私の足を掴んだまま右手だけでカチャカチャとベルトを外して。 


 最後の抵抗を、とじたばたしてみるが片足の自由を奪われているせいで大した抵抗にはならなかった。

“やだ、やだ……!”


 ――くち、と蜜壺にベネディクトのモノがあてがわれたのを感じ血の気が引く。

 
 覚悟したはずなのに。
 受け入れるしかないと思ったくせに。


“助けて、レヴィン……!”
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