身代わり婚約者との愛され結婚
 私に覆い被さっていたレヴィンがその体を起こしたのを見て慌てた私は、そんな彼を引き留めるようにレヴィンの腕に抱き付いた。


「驚いた、だけです」
「ティナ?」
「私は、もっと、その」

 望んでいる言葉を口にするのが躊躇われ、もごもごと口ごもる。
 そんな私の言葉と様子をじっと待ってくれるレヴィンの優しさがやっぱりとても心地よくて。


「ふ、触れて、欲しいわ」
「それ……」

 気恥ずかしくて、まるで独り言のように呟くが、しっかり聞いてくれたレヴィンが少し呆然として。


「もっと、触ってください」

 彼の腕を取った私は、彼の手を握り自分の胸にあてがう。
 レヴィンの手の上からゆっくり自分の胸を揉んでいると、次第に彼の意思でそっと胸が揉みしだかれて。


「脱がせても、いいですか?」

 耳元で囁くように言われ、こくりと頷くと、一瞬息を呑んだレヴィンが再び私をベッドに押し倒した。


 緩められていた胸元をより大きく開げ、袖から私の腕を抜く。
 そのまま胸当ても外されベッドの端に置かれると、露になった胸が心許なくて腕で隠した。

「見たいです」
「う……っ」
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