「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~
「キャッ」

 その浮遊感に驚きの叫び声を上げたときには、彼の前におさまって彼のキラキラ顔を見上げていた。

「もう大丈夫ですよ、アイ。行きましょう。本来、あなたがいる場所に」

 謎めいたジョフロワの言葉は、わたしの頭と心に深く侵入してきた。

「アイッ、アイーッ!」

 はるかうしろから飛んでくるフェリクスの叫び声とともに……。
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