「きみを愛することはないし、きみから愛されようとは思わない」と宣言した旦那様と宣言された私の結末~それでしたら旦那様、あなたはあなたが真に愛する人とお幸せに~
 屋敷に帰るなり、パトリスとピエールとモルガンとロドルフにフェリクスをおさえつけてもらい、嫌がるフェリクスに癒しを行った。

 彼は完全に解毒されて痛みが消え去ると、自分の寝室でぐっすり眠ることが出来ている。

「アイ。フェリクスを許してやって。真実を知ったあなたが彼を許してくれるのなら、あなたも彼もきっとしあわせになれる」

 彼女の言葉に、わたしは大きく頷いた。

 だって、それ以外にある?

 当たり前よね?
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