ブランカ/Blanca―30代女性警察官の日常コメディ
第11話 ナンパとスペインバルとマロンと
五月三十日 午後二時四分
私は今、チンピラと電話をしている。
相変わらず毎日電話だ。
心底迷惑だと思っているが、岡島からの電話に出ないと玲緒奈さんからグーパンされるから仕方なく電話に出ている。
困った事に、くだらない話とまともな話の比率が九対一のチンピラ迷惑電話が最近は八対二になり、私は前よりもちゃんと聞かなくてはならなくなったのだ。だから早く、岡島を物理的に抹殺しようと思っている。
いくら岡島も私を守ってくれていた事が分かったとは言え、膝カックンされた恨みがそれでチャラになるわけでもないのだ。物理的に抹殺したいと思う気持ちは変わらない。
「ねえ奈緒ちゃん、さっきから変な音とエロい声が聞こえるけど、何してるの?」
「え、ど、ァンッ……どんな声?」
「それ、それだよ」
私は今、チンピラと電話をしている。
相変わらず毎日電話だ。
心底迷惑だと思っているが、岡島からの電話に出ないと玲緒奈さんからグーパンされるから仕方なく電話に出ている。
困った事に、くだらない話とまともな話の比率が九対一のチンピラ迷惑電話が最近は八対二になり、私は前よりもちゃんと聞かなくてはならなくなったのだ。だから早く、岡島を物理的に抹殺しようと思っている。
いくら岡島も私を守ってくれていた事が分かったとは言え、膝カックンされた恨みがそれでチャラになるわけでもないのだ。物理的に抹殺したいと思う気持ちは変わらない。
「ねえ奈緒ちゃん、さっきから変な音とエロい声が聞こえるけど、何してるの?」
「え、ど、ァンッ……どんな声?」
「それ、それだよ」