来世ではちゃんと言うから、今はまだ待ってて

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 私は、昔から活発な方だった。友達はそこそこ多かったし、委員会なども率先してやっていた。でも、中学生のある時、気が付かないうちに友人の恨みを買っていた。


 一人で委員会の教室に向かうために降りていた階段。いつもの景色に安心していると、後ろから



『ドンッ』



という音が聞こえた。それと同時に、私の視界は普段より低くなり、足は宙に浮いていた。


 そして、頭から踊り場に落ちた。


 その友人は現行犯で先生たちに連れていかれ、知らない間に学校へ来なくなった。そして、知らない間に転校していった。あとから聞いた話では、私に二度と接触させないようにとの配慮だったらしい。


 でも、そこから私は人と関わるのを避けるようになった。もちろん、最低限のことは話す。でも、必要以上に関わらないし、遊ばない。


 (そしたらいつの間にか『偉そうな高嶺の花』とか『孤独の女王』とか全く関係のないうわさが出たがそれはまた別の話)

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