別れさせ屋に依頼をした私の結末
Card 03 ♦︎ ウワツイタココロ
翌朝、目が覚めてからスマートフォンを触ると、美奈からのメッセージが2件届いていた。
【一緒にやらない?】
昨晩の0時前、その言葉と共に添付されていたのは、アプリゲームへの招待URL。
「……できないよ」
いつもの私なら、ゲームをやるかやらないかは置いといて、誘われるままダウンロードしていたはずだ。とりあえずアカウントは作っておいて、フレンドにもなっていただろう。
けれど、今の私は【おはよう】のスタンプを返し、話をそらしてしまう。
罪悪感からだ。ターゲットにして、別れさせ屋に依頼をしてしまったことへの。
何もなかったふりをしてゲームを一緒にするなんてできなかった。
登校すると、案の定、すでに着いていた美奈は、今日も教室の中央に身を置いている。
「あ、来た来た! マチ!」
スマートフォンを片手に男子2名と話をしていた彼女が、私の姿に気づいて声をかけてきた。
おはようと挨拶するだけでその場へは行かず、窓際の自分の席に向かうと、3名は美奈を筆頭にこちらへと歩いてくる。
【一緒にやらない?】
昨晩の0時前、その言葉と共に添付されていたのは、アプリゲームへの招待URL。
「……できないよ」
いつもの私なら、ゲームをやるかやらないかは置いといて、誘われるままダウンロードしていたはずだ。とりあえずアカウントは作っておいて、フレンドにもなっていただろう。
けれど、今の私は【おはよう】のスタンプを返し、話をそらしてしまう。
罪悪感からだ。ターゲットにして、別れさせ屋に依頼をしてしまったことへの。
何もなかったふりをしてゲームを一緒にするなんてできなかった。
登校すると、案の定、すでに着いていた美奈は、今日も教室の中央に身を置いている。
「あ、来た来た! マチ!」
スマートフォンを片手に男子2名と話をしていた彼女が、私の姿に気づいて声をかけてきた。
おはようと挨拶するだけでその場へは行かず、窓際の自分の席に向かうと、3名は美奈を筆頭にこちらへと歩いてくる。