クールな君の甘さを知れば【※表紙絵変更しました】
揺らされたこころ
「あれ、まだなるちゃんと長谷川くんがいない」
「ほんとだ。意外だねぇ」
「ね?」
のれんをくぐり、穂乃果ちゃんと見合って笑い合う。
待ち合わせ場所の自販機前に、男子組より早く戻ってきたらしい。
これでもしっかり浸かってきた方なんだけどな。
体はもちろん心もほっかほかだし、お肌もつるつるすべすべで流石の温泉パワーだなと思わずにはいられない。
とにかくめいっぱい温泉を満喫した。
…ということで。
「私はいちご牛乳にしよっと。海琴ちゃんは?」
「んー……牛乳にする」
「え、牛乳でいいの?」
「うん。なんかスッキリしたのが飲みたい気分」
「ふふっ、そうなんだ?」
近くの長椅子に腰掛けて、牛乳を嗜みながらゆったり2人を待つことにした。
カポッと瓶のフタを開けて、グイッと喉に流し込む。
「ん〜っ、美味しい!」
「ぷはっ…やっぱりサイコーだね」
お風呂上がりの乾いた喉を潤す牛乳ほど格別なものってないと思う。
でも、大人になったらこれがビールとかに変わるのかな?
だったら私はこのまま子供でいたいかも。