クールな君の甘さを知れば【※表紙絵変更しました】

雷が鳴っている夜は、必ずと言っていいほどなるちゃんが一緒に寝てくれた。



ホラー映画を見て怖がる私に「今日は俺ん家泊まる?」って言ってくれたり。



…なるちゃんは昔から、ずっとなるちゃんのままなんだなぁ…なんて。



「そうなんだ…っと、ここだよね。私たちの部屋」



「そうだな」



一人で思い出にふけっていたら、もう部屋に着いたらしい。



「じゃあ…おやすみ、長谷川くん。怖かったらちょっと布団ずらすんだよ」



「あははっ、海琴ちゃんまだ言ってる」



「もう寝相のくだりはいーって。…おやすみ」



「「おやすみ〜」」



長谷川くんに手を振ってバイバイしてから、私たちも部屋に入る。



結局、なるちゃんと合流しないまま別れちゃったな。



うーん…あとでなるちゃんと会って、おやすみって言うとか?



…いやいや、そこまでしてわざわざ言わなくても別に。



毎日言い合ってるわけじゃないんだし…ね。



…………。



「…ちゃん。海琴ちゃん?」



「んえ?」



おっとやばい、変な返事しちゃったよ。



「ご、ごめん穂乃果ちゃん。なぁに?」



「ほうじ茶入れようと思うけど、飲むかなーって」



「うん、いる!ありがとっ」
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