逆境に咲いた花は、可憐に匂いたつ
 と、突然叫び声がした。
「うわっ!」
 
 ソフィーを掴んでいた兵が倒れたのだ。
 背中に短剣が刺さっていた。

「なにごとだ!」
 剣の出所を見る。

 そこには同じバッハスの軍服を着た男がいた。

「な、なにをするんだ! 味方を裏切るのかっ」
 元のバッハス兵が叫ぶ。

 新参のバッハス兵は平然としていた。
「お前らはいったい!」

 新参者は八人だった。
 周囲のバッハス兵とは様子が違っている。
 静かに燃える目で睨んでいた。
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