【BL】泡沫の恋



「あの……えっちゃん」



ほら、会いた過ぎて幻聴も聞こえる



「えっちゃん?」

「温に会いたい……」

「はい。会いに来ました」

「え?」





目の前に温が居る




「えっちゃん……わっ」

「はぁ……温だ…」




抱き締めると温もりを感じる

夢じゃない







「それより特進科棟に居るなんて珍しいね」

「えっちゃんに会いたくて……会えないかもしれないけど来て良かったです」

「ねぇ、今すぐ犯して良い?」

「駄目です!!」






温から会いに来てくれるとは思って無かった

嬉しい

だけど





「……ほら教室戻ったら?」

「…もう少しだけ駄目ですか?」

「ごめんね。仕事が残ってるんだ」

「僕もお手伝いします。生徒会メンバーですから」

「嬉しいけど柳さんとするから大丈夫だよ」





いつ何処で見られるか分からない


こんなに警戒して居るのに





「あれが永斗くんを惑わしてるオメガかぁ……」






それは無意味となる








  
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