【完】おにぎり恋愛日和‼︎

誘拐×お茶会×脅し


私の名前は青山三鈴。22歳の現役大学生。

ひょんなことから誘拐されることになりました。




事の始まりは十数分前。午後の授業が休講になった上にバイトも休みだった私が、るんるん気分で家に直行しようと大学の門を通り抜けたその時だった。

黒塗りのバンが歩いていた私の隣に横付けされて、あれよこれよと乗っていた彼ら(犯人ともいう)に引きずり込まれたのだ。
誰がどう見ても、普通に拉致誘拐である。

「お疲れ三鈴。ちょ〜っと時間貰うぜ」

犯人の1人であるタカオミ・フユキ。運転席でハンドルを切りながら、現状の理解が追いついていない私を面白がっていた。ニヒルな笑みを浮かべて、その顔じゃなかったら警察に通報していたところである。

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