隣でぎゅっと、甘く。



「.........っ、起きてたなら、
ちゃんと、自分で起きないとだよ、晴くん、」



──────ドクンと、
心臓が跳ねるなか、晴くんに声をかけると。



「桜乃、さー、昨日。つか、
今もだけど、状況分かってるわけ?」



私を簡単に、くるっと、
晴くんと目が合う方に向けさせる晴くん。



凄く、至近距離、
晴くんと、バチッと合う視線。



「ぅ、えとっ、」



ドキドキしてて、
言葉に詰まってしまう私。



「うん。すぐ答えらんないならダメ。
つか、桜乃が来たら、離れた意味ないだろ、」



そう言って、ベッドから起きた晴くん。



「.........っ、晴くん?」



不思議に思って尋ねれば。



「もー、来なくていいよ、桜乃」



晴くんはそう言って、
私の頭にポンッと手を置くと。



──────学校に行く準備を始めた。



でも、その背中は、
なんだか、読み取れないような姿だった。



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