本当にあった悪夢の話

小学生の時に通っていた通学路

私は小学生の頃とても内気で友達が少なく
放課後や休日に遊ぶこともなかったため
通学路以外の校区内の土地勘が無かったんです

やんちゃな子たちは通学路を無視して
勝手に近道から帰ったりしていましたが
私はもちろんそんなことできません
校区内とはいえ知らない道が怖かったのです

昔から迷子に強烈な恐怖心を抱いていて
ショッピングモールで親とはぐれただけで
過呼吸になるほど泣き叫んだりしてました

小学4年生のある日、先生に用事があり
私だけいつもの時間に帰れない日がありました
帰れないといっても他の児童と10分差ぐらいで
でも10分も空くと通学路には誰もいないんです

その日は少し寂しかったですが仕方ないと
思い直して1人で誰もいなくなった通学路を下校していました

学校を出てすぐのところに歩道橋があり
歩道橋を超えて1分ほど歩くと路地があります

その路地は人が2人歩くのがやっとの幅で
子供ながらに少し怖かったのを覚えています

2階建ての一軒家が並んでいて日光が入らず
路地は昼でもすごく暗かったです

もう少しで路地に入るという時に
大きな車が止まってるのが見えました

電柱の工事か何かをしている業者さんでした

「ごめんね、工事してるから違う道から行ってくれるかな?」

業者のおじさんは小さい私にそう言います

が、私からしたら大問題なんですよね...

家に帰れる道が通学路以外わからないんです
しかも1人だし...軽くパニックになりました

おじさんは困り果てて、ここをこう行けばこの先の道に出れるからね〜って教えてくれました

恐る恐る泣きそうになりながら教えてもらった
道順で進むと...無事にいつもの道に着きました

高校生になった今でも知らない道は怖いし
電柱の工事などを見かけると思い出します

恐らく私の悪夢はこの出来事が原因でした
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