あしらってるつもりの浅黄くん SS03-04
✺ scene 03
◇ ◇ ◇
――やばい。
こんなつもりじゃなかったのに。
「浅黄くんが寝るまでおしゃべりしてあげる♡」
俺の部屋。ベッドの上。
かろうじて完全に寝転がってはないけど、ベッドボードにもたれて(もたれさせられたんだよ……!)身じろぎひとつできない俺と、ぴったりと寄り添う千歳。
「もう眠くなったからっ! 帰れよ……っ!」
家族に聞こえないように小声で怒鳴った。
千歳は引きとめた瞬間から急にゴキゲンになって、「叩き起こしちゃってごめんね♡」とか言ってウチにあがりこんでこのザマ。おかげで聞きたかったことも聞けずにいる。
――やばい。
こんなつもりじゃなかったのに。
「浅黄くんが寝るまでおしゃべりしてあげる♡」
俺の部屋。ベッドの上。
かろうじて完全に寝転がってはないけど、ベッドボードにもたれて(もたれさせられたんだよ……!)身じろぎひとつできない俺と、ぴったりと寄り添う千歳。
「もう眠くなったからっ! 帰れよ……っ!」
家族に聞こえないように小声で怒鳴った。
千歳は引きとめた瞬間から急にゴキゲンになって、「叩き起こしちゃってごめんね♡」とか言ってウチにあがりこんでこのザマ。おかげで聞きたかったことも聞けずにいる。