王子は私のモノなんです!
そうやって必死に取り込んだ酸素すら奪うように深く深く口付けされ、頭が痺れたようにぼんやりとしたところでやっと解放された。

「カテリーナ、次はどこに許可をいただけますか?」
「ど、どこ···って?」

足りなかった酸素を取り込むように呼吸を繰り返していると耳元で囁かれる。
しかし脳に酸素が足りないせいか考えが上手くまとまらず聞き返すと、ここでしょうか?と言いながら舌を耳穴に入れられて。

ぐちゅ、という卑猥な音が直接耳にもたらされ脳まで響く。

それともこちらでしょうか、と今度は両手できゅっと胸の先を突然摘ままれて。

「ひゃあんっ!」
「カテリーナ、許可をください、次はどこに触れてもいいのでしょうか?」

許可が欲しいとねだられているのは私なのだから、主導権は私が、と思うが上手く考えがまとまらなくて。

「それとも、もっと別の場所に許可をいただけますか」
と囁かれたその声が余りにも熱を孕んでおり、慌てて胸を、と叫ぶように答えていた。

「カテリーナの胸に触れる許可をいただけるなんて光栄です」
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