*クモリガラス*
「え…っ」
近づいた滝沢くんの顔に驚いて、一瞬身を引いてしまった。
「大丈夫。白く曇ってるから外からは見えないって」
滝沢くんは相変わらずニコニコと嬉しそうに笑ってるけど。
結局私は、何も言えなくて。
そういうんじゃ…(汗)
でも。
「逃げないってことは、そういうことだと思っていいよな?」
白い雪と、たくさんのハートと。
その向こう側に、私と滝沢くんのシルエットはどんなふうに映ってるのかな。
そっと触れたキスのせいで、教室の窓はもっともっと白くなってた。