あなたと出会えて…
嘘だと言って…
《奈々Ver》


梅雨が明け、テストも終わりあとは夏休みを待つだけの学校生活を送っていた


私は特に何事もなく毎日楽しく生活していた


「奈々〜、次理科室だよー。早く行こ!」


「はーい!今行くー」


最近、紗英は理科室に行くときだけ授業開始の10分前には教室を出たがる


その理由は……


「あっ!いた!!ねぇねぇ、いたよ奈々!」


「ほんとだ。よかったね、紗英」


1つ上の先輩、2年生の男子が気になってるみたい


きっかけは、一週間前


部活が終わって帰ろうとしたら土砂降りの雨が降ってたらしく


傘を持ってなかった紗英はなかなか帰れなかった


『はぁ…。止まないな〜』
< 158 / 245 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop