聖母のマリ子
「この分布は桃の属性が王都に根強く存在したことを表しています。遺伝による継承をしていたとしてもあり得る結果ではありますが、やはりこの減少の仕方には違和感がある。だが、聖女ミアの魔力を直接継承した強い能力の保有者が王都に集中し、継承が間接的だった弱いものからその影響力が薄れて消えていった‥‥そう考えるとこの違和感がなくなるんですよ」
「うーん‥‥つまり、桃の属性は遺伝じゃなくて放出された魔力を浴びることで継承される方がしっくりくるってこと?」
「そうです!」
おー謎が全て解けた。
「ジャンさん、大司教様はこの可能性に気づいてると思う?」
「うーん‥‥それはどうですかね?元々知っていたとしても、それを隠す理由が何かあるってことですよね?それに大司教様がこのことに気づいていたとしたら、マリコ様の魔力放出についても知っていたはず‥‥大司教様はどこまで知っていて何を隠そうとしてるんでしょうか‥‥実に興味深い‥‥」
謎が謎を呼ぶ‥‥事実は小説より奇なりだな。
「そう考えると大司教様は凄い役者だわ。結婚式で私がはじめて大量放出した時のあの様子が演技だったってことでしょ?やばいね?少し腹黒が過ぎるよね?」
「今更何を言ってるんですか?腹がどす黒いから彼は大司教なんですよ?僕みたいにピュアだと神殿では出世できませんからねー」
うんうん、確かにその通りかもしれない。
「王族を桃の属性の保有者と結婚させる理由も胡散臭いと思ってたんだよ。『慣例』とか『稀少な属性の保護』とか、絶妙に嘘臭い」
「あー‥‥それは絶対嘘ですね。隠蔽の匂いがぷんぷんします」
さすがジャンさん、わかってるよねー。
「結局、桃の属性ってなんなんだろうね?」
「五感で感じられるわかりやすい効力がないせいでこんなややこしいことになってるんだと思いますよ?まあわかりやすかったら消滅なんてしなかったんでしょうけどね。有耶無耶なまま時間が経過して気づいた時にはお守りみたいな存在になっていたって感じですかね?」
「お守りかー‥‥」
「でも何かしらの効力が働いてるのは絶対に間違いないですから、そんなに気を落とさなくても大丈夫です」
いや、別に気は落としてないけども‥‥
「ちなみに、王太子のエドに桃の属性のことをずっと秘密にしてた理由ってなんだと思う?」
「‥‥うーん。大司教様が殿下のこと嫌いだからじゃないですか?」
えー何それ、急にやる気がないじゃんか。どうやら本日の営業は終了らしい。
「うーん‥‥つまり、桃の属性は遺伝じゃなくて放出された魔力を浴びることで継承される方がしっくりくるってこと?」
「そうです!」
おー謎が全て解けた。
「ジャンさん、大司教様はこの可能性に気づいてると思う?」
「うーん‥‥それはどうですかね?元々知っていたとしても、それを隠す理由が何かあるってことですよね?それに大司教様がこのことに気づいていたとしたら、マリコ様の魔力放出についても知っていたはず‥‥大司教様はどこまで知っていて何を隠そうとしてるんでしょうか‥‥実に興味深い‥‥」
謎が謎を呼ぶ‥‥事実は小説より奇なりだな。
「そう考えると大司教様は凄い役者だわ。結婚式で私がはじめて大量放出した時のあの様子が演技だったってことでしょ?やばいね?少し腹黒が過ぎるよね?」
「今更何を言ってるんですか?腹がどす黒いから彼は大司教なんですよ?僕みたいにピュアだと神殿では出世できませんからねー」
うんうん、確かにその通りかもしれない。
「王族を桃の属性の保有者と結婚させる理由も胡散臭いと思ってたんだよ。『慣例』とか『稀少な属性の保護』とか、絶妙に嘘臭い」
「あー‥‥それは絶対嘘ですね。隠蔽の匂いがぷんぷんします」
さすがジャンさん、わかってるよねー。
「結局、桃の属性ってなんなんだろうね?」
「五感で感じられるわかりやすい効力がないせいでこんなややこしいことになってるんだと思いますよ?まあわかりやすかったら消滅なんてしなかったんでしょうけどね。有耶無耶なまま時間が経過して気づいた時にはお守りみたいな存在になっていたって感じですかね?」
「お守りかー‥‥」
「でも何かしらの効力が働いてるのは絶対に間違いないですから、そんなに気を落とさなくても大丈夫です」
いや、別に気は落としてないけども‥‥
「ちなみに、王太子のエドに桃の属性のことをずっと秘密にしてた理由ってなんだと思う?」
「‥‥うーん。大司教様が殿下のこと嫌いだからじゃないですか?」
えー何それ、急にやる気がないじゃんか。どうやら本日の営業は終了らしい。