才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
久しぶりのデート

新人戦の前日の土曜日、愛菜と久しぶりのデートだ。


部活が終わり凛華と別れると後ろには本堂くんがやっぱりついていた。

「凛華、マジで犬扱いしてるのかな?」


「でもさ、愛菜気づいてない?」

「何に?」


「携帯にお揃いの…何だろう、名前がわかんないんだけど、キャラクターのストラップ付けてる」


「嘘!えー、凛華ってジャラジャラ付けてる人なの」

「坂下さんて、ギャルなのか?」


「んー、ちょっと違うかな、微妙ライン(笑)」


「響は坂下さんのどこが好きなんだろうな」


「聞いてみれば?」


「響がまずわかんない(笑)」


「夏合宿から積極的になったよね」


「そうだな、でもあれだけ一緒に帰っていると付き合っててもおかしくないけどな」


「電車の生徒が多いから私達より見られているはずよね、でもあまり噂になってないのは何でなんだろうね」


「そうだな……明日、響が結果を残したら何かわかるんじゃないかな」


「そうね、ねぇ、何食べたい?」



「あっさりしたものがいいなぁ……翌日に残らないもの」


「りっくんのお家は試合前にカツを食べたりする?」


「妹の大会前はトンカツが多いなパワーがいるから、僕は特にないよ」


「りっくん、私の好きな食べ物知ってる?」


「あまりまだご飯とか行けてないからわからないなぁ」


「お寿司が好き」


「僕も好きだよ、じゃあ、寿司屋に行く?」


「うん!」


二人は学校から一番近い回転寿司に入る。

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