才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ

本堂くんが来ていない……


凛華は一度部室に戻りスマホを見た。


本堂くんからは何も連絡は来てなかった。


昨日の映画の時は普通だったはず……よね?


さっき一年の男子に聞いたら同じクラスの子が本堂くんは午後から帰ったと言っていたけど、理由はわからないと言っていた。



「はぁ、全く……この間から私に心配させるなんて、生意気……私からは連絡しないんだからね」



スマホをしまって、部室から出た。







休憩が終わると部長とりっくんが戻ってきたけど、二人で休憩に入るとの事ですぐに出ていった。



あー、男子の部長が今日はいないんだ…



キョロキョロしていた愛菜は気付くと何か用でもあったのねと少し安心して練習に戻った。



部活が終わり部員にもチョコレートを配っていった。


「グアム?」


秋枝がチョコレートの箱を見て言った。


「うん」


「年末年始とかに行くんじゃないの?それで学校も休んだんだ」



「それは家族の都合だから仕方なくて」



「そう、紗英もだけど、愛菜も1月末の県大会にはきっちり調整してね、新人戦の時みたいに乱さないでね、最近よそ見が多いから」



え?



「ほら、急いで出てー、鍵閉めるよ」


秋枝は部員を急がせた。



凛華に引っ張られて愛菜も部室から出た。



気にしないのよと凛華が言った。



調子なんて日によって違うんだから、みんなが皆中なんて無理だし、この前調子が良かったからじゃない?と凛華は言っていた。


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