才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ

理久斗は愛菜の手を優しく握った。



「大学生になったら金貯めて愛菜のいる場所に向かうから……」


「ありがとう、りっくん」



「うん(笑)」



理久斗は愛菜の頬をスリスリするとキスをした。



最近のりっくんはたくさんキスをするようになった……




公園だから軽いキスなのだがお互いの家にも行ってないし、デートも出来てなかった。



帰ろうかとりっくんは立ち上がってバス停まで手を繋いで帰った。







「愛菜、髪、だいぶ伸びたね」



昼休みに凛華が自分の髪をときながら話しかけてきた。



いつも学校ではポニーテールの凛華だが今日は珍しく寝坊をして髪のセットが出来なかったらしい。



いつもきっちり支度をしてくる凛華には珍しく、なんなら一年の時は見たことはなかった。




合宿とかでもちろんおろしているのは見てるのだが



「寝坊する凛華は珍しいよね?」




「んー、二年の時も何回かはあったけど、2人とも寝坊しちゃってさー」





愛菜が鏡を持ち、ポニーテールを作っているところだ。



「2人ともって両親?」



「あっ…」




凛華が言葉を濁した。



「昨日は響が泊まってて……」




「平日でお泊まり?」



「ママがご飯食べていってってひきとめちゃうんだよね」



にしても?


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