才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
1ヶ月記念日

合宿も終わり、理久斗くんが七夕の日に告白をしてくれて付き合う事になってから1ヶ月が来た。


今日は8月7日、1ヶ月記念日だ。


部活は午後からの練習だったが、理久斗くんが夜までやっている水族館を見つけてくれて、デートをすることになっている。


制服デートもいいが夜遅くなる事で私服に着替える事にした。



水族館に行くには電車の方がいいので途中まで凛華と一緒にいた。



理久斗くんは1本遅い電車で合流することになっていた。



愛菜は着替えて水族館の最寄り駅で理久斗くんを待っていた。


Tシャツにショートパンツ、エアコン対策に薄手のレースのロングカーディガンを羽織っていた。


「あれ?三木さん?」



声の方を振り向くと大家くんが制服を着て立っていた。



「あっ、こんにちは」


愛菜は頭を下げる。


「待ち合わせ?」



「うん、そっちは部活?」


「うん、今日は一日練習で今は帰り、この駅俺んちの最寄り駅なんだ」



大家くんはすぐ側の自販機でジュースを買ってどうぞと渡してくれた。


「あ、ありがとう」


大家くんは特に何も言わずに隣にいる。


帰らないのかな?


もうすぐ理久斗くんが来るのに一緒にいない方がいいと思うけど私が待ち合わせ場所を動くのも……


どうしたらいいんだろう……



「あの……」


「ん?」


「帰らないの?」


「んー、三木さんが誰と待ち合わせしてるのか気になっちゃって」


それで?


言ってもいいのかな。

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