泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─


本日2つ目の石碑にたどり着き、ジオがまた石碑に手をかざして盾魔法を流し込んでいく。石碑の上に赤い鳥が着地してぴょんぴょん跳ねた。


「カルラ国は機械化を止めて、大地との共存を選んだ。


他国とは生き方が違う。俺らは仲良くしたいだけだったんだけど。

それを簡単には聞いてはもらえない」


事実キドナ国は、今もカルラ国を襲う算段をしていることをステラは知っていた。カルラ国の危惧は正しい。


「どんな状況であっても、一人でも奪われたら、レオは絶対、許さない。辺り一面何もなくなるまでレオは暴れ回るよ」


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