星愛空~届かなかった手紙~

歩き始めた。





「……ちゃんと病院通うのよ」
「……分かってるよ。」
「………ちゃんと薬飲むのよ。」
「……………うん。」

お互いの寂しい気持ちでなんだか気まずくなってしまったのだ。

「ねぇお母さん…聞いていい?」

私は大きなボストンバックをホームに置いて言った。
「何~…?」

「私って本当は双子で
産まれるハズだっんだよね?!」

…こんなこと今言うことじゃないのにー…。
何故か口走ってしまうー…。

「ーーそうよ。」

…なんかー…複雑な気分。

ーーー自分だけ無事産まれてきてー…。

もう一人のほうは命を失った。


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