18婚~ヤンデレな旦那さまに溺愛されています~

 晴天の下、緑に囲まれた小さな教会で、私たちは結婚の誓いを立てた。

 もう今まで何度だってふたりで誓ってきたことだけど、みんなの前で披露するのは初めてで緊張した。


 ブーケは小春が受けとった。

 小春は「結婚願望なんてないのにー」と言いながらもすごく嬉しそうにしていた。

 となりで由希ちゃんが「だったらあたしにちょうだいよ」と笑いながら言っていたけど、小春は「将来のために受けとっておくわ」と譲らなかった。


 遥さんはみんなの前でいきなり私をお姫さま抱っこした。

 わっと歓声が上がる中、小春は「きゃーきゃーきゃー!」と人一倍声を上げていた。

 それから遥さんは私の頬にキスをした。

 周囲の歓声はさらに大きくなった。


 次から次へと繰り出されるドッキリに私自身がついていけない。


「は、遥さん、恥ずかしいよ」

「こういうイベントでないと公共の場でなかなかできないだろ。こういうこと」


 私は学園祭を思い出し、そういえばそういう人だったと納得する。


「今、どういう気分?」

 と訊かれたので、私は笑顔で答える。


「最高に幸せ!」

「俺も」


 お姫さま抱っこのままキスをした。

 もう周囲の歓声は耳に入らなかった。


 じんわりと、幼い頃の小さな思い出がよみがえった。

 きっと一生、忘れないだろう。





【いろは、おにいちゃんと、けっこんする】

【その夢、必ず叶えてあげるから。待っててね】


♡.。.:.+ *。完 。゚:*+.:.。.♡


< 463 / 463 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:162

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

表紙を見る 表紙を閉じる
【お知らせ】 こちらの作品は2月21日を持って取り下げとさせていただきます。 今後はエブリスタのみでの公開となりますので、ご了承ください。 コミカライズタイトル:『契約結婚の贄嫁は冷徹侯爵に愛でられる』 めちゃコミックオリジナルにてコミカライズ マクベス伯爵家の令嬢で魔導士のリリアは魔力が少なく役立たずなので【贄嫁】にされてしまった。 【贄嫁】とは魔力の弱い魔導士が神殿の掟により貴族に嫁ぐというしきたりだ。 リリアはゲルト侯爵家のライザスに嫁ぐことになる。 【贄嫁】と婚姻契約を結ぶとその者に一番必要なスキルをひとつ身につけることができるのだが、戦闘力強化スキルを欲していたライザスにとんでもないことが告げられる。 「侯爵さまに付与されたスキルは【溺愛】です」 一同ぽかーん。 「なんだそのスキルは!?」 侯爵は激怒した。 しかしそのスキルのせいで彼は超絶ベタ甘な性格に!? 無能と呼ばれた魔導士令嬢と戦闘好きの凄腕騎士のでれっでれ強烈極甘夫婦生活。 ※エブリスタに掲載
表紙を見る 表紙を閉じる
家族にも婚約者にも捨てられた。 心のよりどころは絵だけ。 それなのに、利き手を壊され描けなくなった。 すべてを失った私は―― ※他サイトに掲載
俺様同期の執着愛

総文字数/109,373

恋愛(オフィスラブ)206ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ただの同期だったのに、なんでこんなことに…… 綾芽は1年付き合っている彼氏に子どもがいたことを知る。 バツイチなことも知らなかった上、元奥さんとまだ同居中とか。 嘘をつかれていたことにショックを受け、彼とお別れすることに。 同時にその頃、凄まじく重い彼女と別れていた柚葵。 ひとり飲みを決行したふたりは居酒屋で遭遇し、愚痴を言い合っているうちに意気投合。 そのままホテルに泊まることに。 何も始まりませんよ! と思っていたのに―― ※エブリスタと同時掲載

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop