先輩の愛に溺れながらずっと
「さぁ、始まります!学年対抗リレー!
それぞれのアンカーは
1年 佐原 優斗  

2年 田辺 駿太

3年 王高 快里

です!
それぞれの学年でバトンを繋いで勝利を勝ち取ってください!
勝つのは何年生でしょうか!」


アナウンスと共にリレーが始まる。


「いちについて、よーい。───バンっ」


それぞれの学年が速いスピードで走っていく。


「おー、やっぱり速いね!どの学年も。」

真葉が興奮して言ってくる。

「うんっ!」


今は3年生、1年生、2年生と続いている。

やっぱり王高先輩のチームは速くて、少しずつ1年生と2年生に差をつけてくる。

そのまま3年生がトップでいるかもしれないと思った時、3年生の第4走者が派手に転んでしまった。


「あっーーーーー!」


周りがざわつく。


転んでしまった3年生はすぐに立ち上がったが1年生がだいぶ前を行ってしまった。
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