先輩の愛に溺れながらずっと
はぁー、めんどくさ。

無駄に広い学校にため息が出る。



「よし!私達遊び行くから後よろしくねー。」

「え、でも………。」

「あんたにできることなんてこれぐらいしかないんだから、これぐらいやってよ。」

「うん、分かった。」


そんな女子達の声が聞こえてきた。

少しだけちらっとその教室を見てみると、残された1人の女子は丁寧に書類をホッチキスでまとめていた。


大量の紙の量を…………


は?あんなの1人でやる量じゃないだろ。


多分、遊びに行くと出て行った女達と一緒にやらないといけないことだったのだろう。

なのに一緒にやるはずだったあいつらはいなくなって1人でやっている。


なぜだろうか?


久しぶりに怒りと悔しさを覚えた。

あぁ、こんな感情だったな。

不思議だ。初対面の相手のために悔しくなったり出て行って彼女を1人にさせた身勝手な彼女達に怒りを覚えるなんて。


理不尽な目に遭っているのに文句を言わず、丁寧に書類をまとめている女の子を見て思った。


あぁ、手伝わないと。
ここで目を背けてはいけない……と。

これ以上彼女を1人にさせたらいけないと。
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