新そよ風に乗って ⑦ 〜Saudade〜
高橋さんの言い方は、 隙いる余地もないほど、 辛辣かつ感情が全くと言っていいほどこもっていない事務的なもので、 背筋がゾクッとして思わず両肘を掴んでしまった。
「何かしら? やっと、 そちらのお嬢さんがわかって下さって、 貴博も決心してくれたの?」
高橋さんとミサさんの会話の様子から、 何かを察したのか。 壁に寄り掛かっていた明良さんが、 静かにベッドの傍まで来てくれると私の横に立った。
「ミサ。 君が一番よくわかっているはずだ。 もう、 後戻りは出来ない」
高橋さんが、 ミサさんに唐突にそう告げた。
高橋さん。
「高橋さん。
「Saudade。 10年前の中途半端な別れに、 決着をつけよう」
10年前の中途半端な別れに、 決着をつけよう」
「貴博……」
ミサさんは、 呟くように高橋さんの名前を呼ぶと、 茫然とした表情を浮かべながら高橋さんの顔を見ていた。





『新そよ風に乗って 〜Saudade〜』  完



     And……

        next volume to be continued……



末筆ながら、ARIKIパンツの名称の記載を快諾して下しました、有木株式会社様に感謝致しますと共に、次編以降もご協力頂ける旨、ご了承」いただけました事に、重ね重ね感謝申し上げます。











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「はい? 何? あれだけ出張……行ってて、どれだけ長い時間、ハイブリッジと一緒に居たと思ってるの?」 「うーんと、ウフッ! 何日間だったかな」 「陽子。何、ニコニコしながら言ってるのよ。アンタ、分かってないの?」 「えっ? 何を?」 「そんな、小首傾げてる場合じゃなーい! 同じ部屋に泊まっていたんでしょう?」 「うん」 「仕事中も含めて、24時間。殆ど一緒に居たんでしょう?」 「うん」 「幾らでも、無尽源に、嫌でも一緒に居られたんでしょう?」 「う、うん。まあ……」 「陽子。事の重大性が、分かってなーい!」 事の重大性? ニューヨークの出張から戻った陽子は、お土産を渡そうと会社の帰りにお茶をしながら、まゆみから説教を受けていた。

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