五年の想いを抱えて

【3】

私と晴葵が付き合い始めてから、早くも1か月が経った。

9月の中旬に行われる文化祭で私たちのクラスはメイド・執事喫茶をやることになった。

私や美波はノリノリでメイド役である。

晴葵と慎也は抵抗したものの、顔がいいので集客と目の保養のために結局執事服を着ることになった。

試作でできた衣装を着た二人は確かにかっこよかったのだけど。

私は料理がそんなに得意でないので美波と一緒に接客係になった。
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