余命3年の僕でも、君と恋ができるって信じてるから

また、朔良はカースト上位に所属している。金髪の髪と話しやすい雰囲気がいいらしい。僕は別に羨ましいとか嫉妬などの感情は1ミリも抱いた事は無いのだけれど、尊敬はしている。


家までは割と他愛のない話をしている。学校のこと、帰宅部の話、放課後の過ごし方、テストの結果―――。沈黙になることも結構あるのだけれど、僕ら二人はそれが嫌いでは無い。むしろ何かを無理やり話すよりもそっちの方が心地よいと2人とも感じているから。

「あ、着いた」
「じゃーな羽紗輝、また明日」
「ばいばーい」
その言葉を最後に、僕は家へそそくさと入っていった。
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